小さな飲食店がQRオーダーを導入してみた結果
QuickEats運営
10席の小さな定食屋。スタッフはオーナーとパートさんの2人。ランチタイムは毎日戦争──。
こんな店がQRオーダーを導入したら、何が変わるでしょうか。
導入のきっかけ
多くの小さな飲食店がQRオーダーを検討するきっかけは、だいたい同じです。
- 注文を取りに行く余裕がない
- 聞き間違いによる作り直しが多い
- 会計で行列ができる
- パートさんが急に休んだ日に回らない
共通しているのは、人手が足りないという切実な問題です。
導入前後の変化
導入前後の比較(ランチ1時間あたり)
注文ミスがゼロになった
手書き伝票の読み間違い、口頭注文の聞き間違い。これがゼロになります。お客様が自分のスマホで選んで注文するので、間違いようがないのです。
提供スピードが上がった
注文が入った瞬間にキッチンに届くので、ホールスタッフが伝票を持ってくるのを待つ時間がなくなります。5分の短縮でも、ランチ10組なら50分の差です。
客単価が上がった
これは意外な効果でした。スマホのメニュー画面に写真とおすすめマークがあると、追加注文が増えるのです。
『すいませーん』と声をかけるのは面倒でも、スマホで『ポチッ』は気軽にできる。ドリンクやサイドメニューの注文が増えた店が多いです。
客単価の変化
お客様の反応
導入前に心配するのは『お客様が使えるか?』ということ。
結論から言うと、ほとんどの人が問題なく使えます。QRコードをスマホのカメラで読み取るだけなので、アプリのインストールも会員登録も不要です。
ただし、スマホを持っていない方やデジタルに慣れていない方もいます。その場合は、従来通り口頭で注文を受ければOK。QRオーダーは強制ではなく、選択肢の追加です。
導入のハードル
コスト
無料で始められるサービスが増えています。スマホとプリンター(またはタブレット)があれば、初期費用ゼロで導入可能なケースも。
メニュー登録
最初にメニューを登録する作業が必要です。これが面倒で諦める人もいますが、多くのサービスではCSVで一括登録できたり、サンプルメニューをベースに編集できたりします。
Wi-Fi環境
お客様のスマホはモバイル回線で使えるので、店のWi-Fiは必須ではありません。キッチンのプリンターやタブレットだけインターネットに繋がっていればOKです。
向いている店・向いていない店
向いている
- ランチ主体で回転率を上げたい店
- 少人数で運営している店
- メニューが多い店(お客様が悩む時間を減らせる)
向いていない(かもしれない)
- 接客でのコミュニケーションを最重視する高級店
- メニューが日替わりで毎日変わる店(登録の手間が多い)
ただし、QRオーダーと対面接客は両立できます。注文はQRで、おすすめやお声がけは人間が。使い分けがカギです。
まとめ
QRオーダーは、大きな店のための大げさなシステムではありません。
テーブルにQRコードを1枚置くだけで始められる、小さな店のための小さなDXです。