コラム 2026年4月12日 4分で読める

お金をかけずにリピーターを増やす方法 ── 集客の話

Q

QuickEats運営

グルメサイトに月額を払い、SNS広告を回し、チラシをポスティングする。新規のお客様を呼ぶためにお金をかけている飲食店は多いです。

でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。昨日来たお客様は、また来てくれますか?

新規集客のコストは、リピーターの5倍

マーケティングの世界では『1:5の法則』と呼ばれる考え方があります。新規顧客を獲得するコストは、既存顧客に再来店してもらうコストの5倍かかる、というものです。

新規 vs リピーターのコスト比較

新規獲得コスト 5万円 (83%)
リピーター維持コスト 1万円 (17%)

飲食店に当てはめると:

  • グルメサイト経由の新規来店 ── 1人あたり数百〜数千円のコスト
  • リピーターの再来店 ── コストはほぼゼロ

売上を伸ばしたいなら、新規集客よりもリピート率を上げるほうが、はるかに効率がいいのです。

リピートしない本当の理由

『うちの料理がまずいから来ないのかも』と考えがちですが、実はそうではありません。

調査によると、飲食店にリピートしない理由の第1位は:

『なんとなく忘れていた』

料理がおいしくなかったわけでも、接客が悪かったわけでもない。ただ、日常の中で思い出すきっかけがなかっただけ。

つまり、リピーターを増やすには、料理の質を上げること以上に、思い出してもらう仕組みが大切です。

お金をかけずにできること

1. 帰り際の一言

会計時に『ありがとうございました』だけで終わっていませんか?

ここに一言添えるだけで、印象は大きく変わります。

  • 『来週から新メニュー出るんですよ』
  • 『次回はぜひ〇〇も試してみてください』
  • 『金曜の夜は比較的空いてますよ』

次に来る理由を、帰る前に渡す。これだけで再来店率は変わります。

2. 常連さんを覚える

名前は覚えられなくても、顔は覚えられます。

2回目のお客様に『あ、前回もありがとうございました』と言えるだけで、お客様は特別感を感じます。3回目には好みのメニューを覚えていると、もう常連です。

大げさなCRMシステムは不要です。スタッフの記憶と気配りが最強のリピーター施策です。

3. SNSは『映え』より『日常』

飲食店のSNS運用で多いのが、きれいに盛り付けた料理の写真を投稿すること。悪くはないですが、お客様が見たいのはそれだけではありません。

  • 仕込みの様子
  • スタッフの素顔
  • 今日のまかない
  • 八百屋で見つけたいい食材

『あの店、今日も頑張ってるな』と思ってもらえる投稿のほうが、来店につながります。完璧な写真より、リアルな日常のほうが共感を呼びます。

4. 小さな変化を作る

いつ行っても同じメニュー、同じ内装、同じ雰囲気。安心感はありますが、わざわざ行く理由にはなりません。

  • 週替わりのおすすめメニュー
  • 季節の食材を使った限定品
  • 月に一度の小さなイベント

変化がある店には、『今日はどんなのがあるかな』と来てくれるお客様がつきます。

5. ポイントカードより『ありがとう』

ポイントカードを導入している店は多いですが、正直なところ、ポイントが目的で来るお客様は少ないです。

それよりも、会計時に手書きのメモを渡す誕生日月にデザートをサービスする雨の日に来てくれたお客様にドリンクを1杯──。

こうした小さなサプライズのほうが、お客様の心に残ります。コストはほぼゼロです。

数字で見るリピート効果

リピート率アップの効果(月100組の場合)

リピート率20%
80組
リピート率30%
70組
リピート率40%
60組

リピーターが増えるとどうなるか、数字で見てみましょう。

  • 月100組の来客のうち、リピーターが20%(20組)→ 30%(30組)に増えたとします
  • 新規の広告費(1組あたり500円)が10組分=月5,000円の削減
  • リピーターの客単価は新規より10〜20%高い傾向がある

リピート率が10%上がるだけで、広告費は下がり、客単価は上がる。利益が残る好循環が生まれます。

まとめ

リピーターを増やすのに、特別なツールやお金は必要ありません。

  • 帰り際に次回の理由を渡す
  • お客様の顔を覚える
  • SNSでリアルな日常を見せる
  • 小さな変化を作り続ける
  • サプライズは小さくていい

どれも今日から始められることばかりです。まずは1つ、試してみてください。


飲食店経営コラム連載。次回は最終回「開業前に知っておきたかったこと」をお届けします。

QuickEatsを無料で試してみませんか?

初期費用0円、クレジットカード不要で今すぐスタート。

無料で始める

関連記事