コラム 2026年4月18日 3分で読める

キャッシュレス化の波にどう乗るか ── 飲食店の決済事情

Q

QuickEats運営

『カード使えますか?』

この質問に『現金のみです』と答えた瞬間、お客様の表情が曇る。最近、こんな場面が増えていませんか?

キャッシュレス決済の今

日本のキャッシュレス決済比率は年々上昇しています。

キャッシュレス決済比率の推移

2019年
27%
2021年
33%
2023年
39%
2025年
45%

特に20〜30代は財布を持ち歩かない人が増えています。スマホだけで外出する人にとって、現金のみの店は『行けない店』です。

飲食店で使われる決済手段

キャッシュレスと一口に言っても、種類はさまざまです。

飲食店での利用率(2025年)

クレジットカード
72%
QRコード決済
58%
交通系IC
35%
その他電子マネー
22%

クレジットカード

最も利用率が高く、客単価も上がりやすい。ただし手数料は3〜4%程度で、決済手段の中では最も高い。

QRコード決済(PayPay、楽天ペイ等)

導入コストが低く、手数料も比較的安い(1.5〜2%程度)。スマホさえあれば専用端末が不要な場合も。若い客層に強い。

交通系IC・電子マネー

タッチするだけで支払い完了。スピードは最速。ただし導入に専用端末が必要。

『手数料が痛い』問題

キャッシュレス導入をためらう最大の理由は手数料です。

売上1,000円に対して30〜40円。月商300万円なら月9〜12万円。確かに大きな金額です。

でも、こう考えてみてください。

現金運用の隠れコスト(月商300万円の場合)

レジ締め人件費 3万円 (31%)
釣銭準備 0.5万円 (5%)
両替手数料 0.3万円 (3%)
現金盗難リスク 1万円 (10%)
売上ロス(現金のみで離脱) 5万円 (51%)

現金にもコストがかかっています。レジ締めの時間、釣銭の準備、両替の手数料、現金管理のリスク。そして何より、現金のみで入店を諦めたお客様の売上

手数料だけを見ると高く感じますが、トータルで考えると、キャッシュレスのほうが安いケースも多いのです。

何から入れるべきか

全部入れる必要はありません。優先順位をつけましょう。

まず入れるべき:QRコード決済

  • 導入コストが最も低い(端末不要のケースも)
  • 手数料も比較的安い
  • 若い客層の取りこぼしを防げる

次に検討:クレジットカード

  • 客単価が高い業態(居酒屋、レストラン)は必須
  • 海外のお客様対応にも
  • 手数料は高いが、客単価アップで相殺できることが多い

余裕があれば:交通系IC

  • ランチ主体の店、回転率重視の店に向く
  • 支払いが最速(タッチのみ)

導入のよくある失敗

1. スタッフに周知していない

端末を導入したのに、スタッフが使い方を知らないパターン。お客様が『PayPayで』と言ったのに『ちょっと待ってください…』と慌てる。

導入前にスタッフ全員で練習しておきましょう。5分で終わります。

2. 対応している決済手段がわからない

入口やレジ周りに、どの決済が使えるか表示していない。お客様は聞くのが面倒で、結局現金で払う。

ステッカーやPOPで目立つように表示しましょう。

3. 全部入れようとする

あれもこれも対応しようとして、端末が3台並ぶ。オペレーションが複雑になって逆効果。

まずは1〜2種類から。お客様の利用状況を見て、必要なら追加すればいい。

キャッシュレスは『時代の流れ』ではなく『客の流れ』

キャッシュレス化は、政府の方針や業界トレンドの話ではありません。

お客様の財布が変わったという話です。

現金を持ち歩かない人が増えている以上、現金のみの店は選択肢から外れていきます。それは良い悪いの問題ではなく、事実です。

完璧に対応する必要はありません。まずは1つ、一番お客様に使われそうな決済手段を入れてみてください。


業界トレンドコラム。次回は最終回「人手不足時代を乗り越える」をお届けします。

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